芝浜だけに

 

芝浜は、大金を拾った亭主に対して、

女房は「夢でも見たんじゃないの?」

と一芝居打ち、亭主を改心させ、酒浸りの生活から改心させるという噺。

 

亭主は、その大金を奉行所に預ける。

落とし主が現れなかったところ、夫婦はこの大金を手にする。

 

亭主は、大金を拾った3年後、商売でも成功をおさめ、大金を受け取った記念に女房にいう。

「久しぶりに酒を飲もう」

女房はいう。

「よそう。また夢になるといけねえ」

 

芝浜という落語は、「夢落ち」を活かした噺。

「夢になってはいけねえ、芝浜だけに」