陳述書の上塗り尋問はしない

 

元裁判官から、陳述書の上塗り尋問を回避するコツを教わった。

 

■大事な事実のみに絞り、コンパクトに尋問する

尋問時間を長時間確保したりしない。簡にして要を得た尋問をする。

 

■陳述書では「大切なことは期日でお話します」との記述にとどめる

陳述書においても、読み手は、書き手の歯切れの悪い部分を嗅ぎ取るものだ。

時間が必要な箇所は、あえてぼかした記述にとどめ、尋問でしっかりと聴き取る。

相手方に情報を与えない。

 

 

 

 

 

 

身元保証書の意義

 

身元保証書を書いてもらう意義を社員に説明する際、どのように説明すればよいかと訊かれた。

考え得る回答はこうだ。

 

  • 損害賠償請求権相当額の債権の回収可能性を高める
  • 不祥事発生の抑止力とする

 

これらにより、みんなが働いているこの会社を守る。

 

法務の仕事は、総務の人の仕事を増やしてしまう側面も一部にはある。

総務の人には、目的は端的に説明する必要がある。

約束以上の仕事をする

 

期待値を超えることが大切だ。

控えめに約束し、約束以上の仕事をする。

約束以下の仕事は、絶対にしない。

 

期限は守る。

できると言ったことはやる。

そのために徹夜しなければならないなら徹夜する。

安請け負いせず、丁寧に約束する内容を定める。

顧客情報のエキスパートになる

 

顧客の子供の名前

休暇の旅行先

顧客の配偶者の誕生日

顧客の好きな音楽

顧客の好きなレストラン

 

これらのエキスパートになる。

上司先輩弁護士から、顧客情報を訊かれるようになったら、しめたものだ。