上品と下品

 

下品な人とは、自分の欲に振り回さられてアタフタと生きる人。上品な人とは、足るを知り、心安らかに暮らす人。

 

下品な人は、「勝った」「負けた」と大騒ぎする。他人との比較でしか、自分の幸せを測れないのだ。

内的な幸福を得ずして、外的な価値を得る。

そんな勝ちは、すなわち負けである。

自ら考えない人は、他人の価値観に振り回される。

自分の人生を生きていないのだ。

 

池田晶子「絶望を生きる哲学」より